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【社長インタビュー】人材育成をテーマにした社長リレーインタビュー第3回 株式会社岩岡 岩岡隆雄さん

2020/02/25
 
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産業心理カウンセラー&書道家の 岡部あゆみです  職場や日常での悩みの第一位は、昔も今も人間関係です でも人間関係の悩みには必ず出口があります 皆さんの気持ちがラクになるお手伝いをしています 大丈夫!何とかなる!何とでもなる!をモットーに 研修・講演をさせていただいております コミュニケーションコラムを毎日更新しています!
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今回は、八戸市で食品容器や、業務用PSPトレー、事務・店舗用品、包装用品など、
様々な商品をご提案している
包装資材の専門商社、
株式会社岩岡  http://www.iwaoka.jp/  

代表取締役 岩岡隆雄さんにお話を伺いました。

代表取締役になった経緯を教えていただけますか?

私は三代目です。
この会社は私の祖父が昭和12年に創業しました。
戦後の昭和22年に父が二代目となり、今の会社組織にしたのです。

私が引き継いだのは昭和49年でした。
そして、それまで城下にあった本社を15年前に今の八戸卸センター内に移しました

移転の時には父からの反対を受けましてね。
今思うと、父は今後の景気を見据え、事業規模を拡大せずに堅実な経営をと
思っていたのかもしれません。

でも、私はまだまだ好景気の中で順調に伸びている時をイメージしていたので、
伸びるやり方はあると信じていました。

バブルがはじけてからも
改善したい・良くなりたい。その思いから設備投資をしていました。
でも、一向に景気がよくなりません。
経営判断の難しさをその時に実感しました

そのような状況の中、青森県中小企業家同友会の経営指針書創りに参加したのです

指針書を作っている中で
私は、社員との向き合い方についてずっと考えていました

それまでの私は機関車的経営でした

私が仕事を取ってきて、社員に指示を出す。
私が先頭で引っ張っていたのです

だからいざ「やるぞ!」と言って後ろを見た時に付いてくる人が誰もいなかった

私は会社のために夢中で働いていました。
でも、自分は夢中でも、自分の気持ちを社員に伝えきれていなかった。
社員は社長が何を目指しているのか?何をやりたいのかがわからなかったと思います。

 

社員にわかってもらうために具体的にどのようなことをされたのですか?

朝礼で、自分が今感じていることを理念に照らしあわせながら解説していくことをずっと続けています。

2年くらい前からは、この他に新たな質問を一つ加えました。

「皆さんが今の仕事は経営理念のどこの部分に当てはまりますか?」
最初、この質問をしたときに、答えられる人がいなかったのです

その時に、社内での理念の浸透と言葉でいうのは簡単ですが、
自分の行動や、思考と照らし合わせながら落とし込んでいくのはとても難しいなと感じました

どう改善されていったのですか?

社員と一つのテーマに向き合いながら一緒に考えていきました
例えば『利益の改善につながるようなことを考えていこう』という感じです

景気が厳しくなっていくであろうこの世の中で
来店客数・売り上げも変わらない、取引先に値引きを要求しない、人件費は抑えない
でも利益が上がる方法があるのです。それを社員と一緒に学んでいきます。

行動するのは社員です

社員は、自分で調べて実践していくようになります。
でも時には、考えてもどう行動したらいいのかわからないこともあります。
そのときに、どうやったら成果をだせるかの知恵とヒントを与えるのが私の役割です。

社員自身が、自分で考え実践し成果がでると楽しくなります
楽しくなるとお互いの仕事の質が良くなります
仕事の質が良くなるとまた楽しいと思い始めます

そうなってくれたら嬉しいと思います

実は以前、退職したいという人と面談したときに
「仕事が楽しくない」と言われたことがありました。
それを聞いて私は思ったのです
仕事を楽しくするにはどうしたらいいのか?って

やらせられているうちは面白くない
達成感があれば楽しくなりますよね

課題はそこにあります

人材教育の難しさは他社がうまくいったからといって
そのまま自分の会社に置き換えることができないということです。
手法ではなく、何故そうなっているかという本質的な部分

自分たちには何が必要か?
社員はどう感じているのかが大切だと思っています。

人が変わるというのは時間がかかります
時間をかけながらじわじわと変わっていくのです

そして振り返った時に、前より成長したなと感じるのではないでしょうか

今週、派遣社員2名の受け入れがあります。
それは出産・育児休暇を取る社員が2名いるからなのです。
働いている女性にとって、出産・育児は人生の大きな出来事です。
その一生に関わる部分をどう会社が関わっていくか?
それを考えました

安心して休んで子育てしてもらいたい
上手く職場を回せる環境を作りたい
他の社員にも融通をきかせたい

こういう思いから派遣社員の登用を決めました

すばらしいですね。

実はきっかけになった出来事があったのです
何年か前に、6人のスタッフのうち3人が出産の時期が重なったことが
ありました。1人、2人と妊娠を周囲に公表しましたが、
3人めの女性は、なかなか職場に言えずにいたのです

女性店長が察して聴いてみると
「みんなに迷惑がかかるし、会社を辞めて出産しようと思っています」ということでした

店長は「子どもを育てるのは大変なこと。これからお金もかかる。
もし、出産してからもここで働きたいと思っているのなら、
会社の出産育児休暇を利用するのも悪いことではないよ」と言ってくれたのです。
その人は安心して妊娠を職場に告げました

そのときに私は

安心して出産・育児ができるように
休むための準備として派遣社員の登用を考えたのです

1つの出来事を次の人たちにどう生かしていけばいいか?
そこが新しいチームワークづくりになっていくと思うのです

今社員は26名。男女比は半々くらいです
平均年齢は41歳
平均年齢を上げているのは私の他に勤続年数52年の人がいるからです

離職率は低いのですね

そうともいえません
入ってもすぐに辞める人もいます
1週間で辞めて、また新たに採用したらまた1週間で辞める・・が続いたこともありました

社員からは「社長!面接の時点でしっかり見てくださいよ」と言われるのですが
いやいや、人手不足のこのご時世、来てくれるだけでありがたい(笑)
社員には「来てくれたことに感謝し、
今のレベルからどう成長してスキルを持ってもらえるかを考えてほしい」と話しています

新入社員の成長のためにどう関わっていったらいいか
そのためには今いる社員も成長する必要があるのです

いろんな苦労を乗り越えていくのが成長です

成長するためには地固めして次に進められる環境づくりが必要です
社員のモチベーションを上げるにはどうしたらいいのか常に考えています

 

岩岡さんは経営者の指針書作りの会の委員長もされていたと
うかがいましたが経営者や創業者を育てる上で心がけていたことは何ですか?

同じ経営者と言っても
経営者になりたくてなった人と、ならざるを得なくてなった人がいます
でも全員、社員に対する責任があると思っています

だから私は「会社の社員さんの顔がどう浮かぶか、
それに対してあなたはどうしたいですか?」と質問します

売るものが違っても、職種が違っても、
1つの物事に向き合う姿勢は変わらないと思っています。

指針書創りは、気付くきっかけです。
気付けると受け入れる幅が広がるのです

経営者が、私の会社だと思ったときに勘違いが起きます

いいとこ取りだけしようとしても本人のためにはなりません
アドバイスする私たちも経営者自身がどういう問題を
抱えているのかを理解できないとその人の目線がわかりません
どういう言葉がけをしたら、どう関わったらこの人はわかってくれるのか
半年間かけてその人の思いを理解しようと考えます

やってみてから分かることもあります
全部できてから経営者になる人はいません
皆、経営者になりながら経営を深めているのです

経営者は、社内では一人で意志決定するしかありません。
でも相談できる人がいるというのは心強いですよね。
指針を創る会の経営者には、仲間がいると思ってくれたら嬉しいなと思います

これからの夢は何ですか?

社員が幸せになれる環境づくりでしょうか

そこはゴールではありませんが、
「この会社で良かったです。70歳でも80歳でも会社に来ていいですか?」
という社員が出てきてくれたらいいなと思います

働き甲斐を感じながら
生きていく構造環境を作ってあげるのも、会社の使命かなと考えています

最後に座右の銘を教えてください

あまり考えたことはないですね

生涯勉強かなあ

常にアンテナを張って世の中を捉えていく
それを一言でいったら生涯勉強ということかもしれません

私自身、自分に足りないものを学びたいという勉強会に参加しています
それが社員の成長につながってくれたらいいですよね

 

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