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【社長インタビュー】人材育成をテーマにした社長リレーインタビュー第1回 勝電気工業株式会社 蛯沢勝男さん

2020/02/25
 
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産業心理カウンセラー&書道家の 岡部あゆみです  職場や日常での悩みの第一位は、昔も今も人間関係です でも人間関係の悩みには必ず出口があります 皆さんの気持ちがラクになるお手伝いをしています 大丈夫!何とかなる!何とでもなる!をモットーに 研修・講演をさせていただいております コミュニケーションコラムを毎日更新しています!
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人材育成をテーマにした社長リレーインタビュー

第1回目は、勝電気工業株式会社、株式会社eウィンテック代表取締役
八戸工業高等専門学校 客員教授の蛯沢勝男さんです

子どもの頃から機械を分解しては組み立てたりラジオを作ったりすることが好きだった。
更に中学生の頃には電気に興味をもつようになった蛯沢さん

 

会社を立ち上げた経緯を教えていただけますか

 

―創業は昭和54年2月8日、今年でちょうど40周年になります

その前は宮城で3年、東京で8年電気工事に関わり青森に戻ってからは
実家の農業を手伝いました。
1年が過ぎた頃、友人から「資格と経験を活かし会社を立ち上げた方がいいのではないか」と勧められ起業しました
私一人で始めた電気工事業でしたが、後に兄、弟が入社。その他に社員2、3人で早朝から夜遅くまで働く日々でした

起業早々、地元の洋品店『ファッションプラザとが』斬新な照明設計・施工。
『中部上北し尿処理施設』の施工、『東北町農業改善センター』等、公共工事を多数手がけました。

 

順調に進んでいたそんなある日、蛯沢さんにショックな出来事が起きる

 

2月工期末、公共施設工事現場で、兄が急死したのです。心筋梗塞でした
10分前まで話をしていたのに・・・・今思い出してもショックな出来事でした
受注量がたくさんあったので、工期に間にわせる為中途で社員を採用しましたが、自分の思うような仕事をしてくれない。

こちらは高い賃金を払っているのに・・毎日イライラして
『お前ら何やってるんだ!』と怒鳴り散らしたり
ストレス発散のために毎日ヤケ酒が続きました

なんと、15ヶ月で5名入社、4名退職・・・

何でこんなにうまくいかないのだろう?と考えた時に

『自分は何のために働いているのか?』
『会社は何のためにあるんだろうか?』という疑問が頭の中から離れなくなりました

 

『進むべき道はなんだろう?』もがいている時にあるチラシが目に留まった

 

それは宮城県中小企業同友会の経営指針策定の案内書でした

そこに書いてあったキャッチコピー
『あなたは何のために会社経営をしていますか?』に目を奪われたのです
「私が求めているのはこれだ!」と思い受講しました
そこで気づいたのです。大事なのは経営理念だと。

受講するにあたり、
社員には「あなた方が定着できる会社の方針を明確に決める!それが経営理念だ
これまでトップダウンの会社だったが、これからは、社員みんなが運営して行ける
ボトムアップの会社にします。その為に私が何を学びに行くのかを具体的に伝えました」

 

ワラにもすがる想いで半年間、毎週仙台に通った

 

でも自分で「これだ!」と思って受講してみたものの
イザ受講してみると何も言葉が出てこない
自分の人生の過去を振り返った時に自分は浅学でしか学んでいなかったと
嫌と言うほど思い知らされたのです

あるとき助言者から「あなたは社員を奴隷として使っているのではないか」と言われ腹が立って、
帰ろうと思いましたが、研修所が山の中で、帰る手段がなかったので留まりました(笑)

でもね、その時は腹が立ちましたが、思い返してみると、それまでの私は
『社長の仕事は、接待ゴルフが営業、役所の挨拶回り』だと思っていました。
だが、それは間違っていると気づいたのです。

人生の悟りを拓くきっかけになりました

『給料を渡しているから社長ではない。社員の幸せを考えていくことが大切なのだ』と。
そこから社員尊重の経営に切り替えていきました

 

6か月の受講で経営理念を作り、社内、社外にそれを発表した

 

経営理念とは、科学性、社会性、人間性を明文化して、基本方針、個別方針を
いつ、どこで、だれが、5W2Hを作成して、役割を実行していきます。
大変難しかった(笑)が、それによって会社の進むべき道が明確になりました

私自身だけではなく、社員と取引先とも共有することができました

今でも
『何をやる会社なのか』
『地域社会にどんな存在の会社なのか、どんなお役立ちをしているのか』
『社員とどのように成長していくのか』を問いかけています。

経営理念は

『我々はハイテクノロジーとアイデアを結集し新時代の快適空間創りを目指します』
『我々は豊富な専門知識を持って明るく、住みよい地域社会創りに貢献します』
『我々は会社の繁栄とあふれんばかりの幸せ創りの為に、共に力を合わせ、
共に成長する事を目指します』

月曜日の朝、社員全員で経営理念を唱和しています

社員には「君たちはお客様の元に勝電気工業の代表者として行ってくれ
決して社長の代理人ではないよ」と話しています

それまで社外にも、兄弟3人で立ち上げた会社なので同族のイメージが強かったのですが
社員を前面に出したことでそのイメージを払拭できました

今ではお客様から私に仕事に関しての連絡が来ることは全くありません
権限と責任を社員に任せています。

そのかいあって社員が全ての対応をしています
そして、私がいつも伝えていることがあります
「あなた方が失敗しても会社はつぶれない。会社はつぶれるときは私が方向性を間違えた時だ。
皆さんの失敗のリカバリーは私がするから大丈夫」

私は経営者の方々から人材教育、経営戦略、資金繰り、事業継承の相談を
されたりすることも多く私の経験値の中からアドバイスさせてもらっていますが
特に多くの経営者は、部下に自分の思いをきちんと伝えきれていないのではないかと
感じています

社長が、会社の存在価値や方向性を社員に伝えきれていない。
社長の高齢や急死で、事業継承できなった会社をいくつも見てきました

社員主導の自立型経営を目指していくことが大切なのではないかと思っています

私の会社は、以前、社員が20人程いたときもありましたが、現在は10人です
でも少数精鋭で、一人でいくつもの仕事をこなせるように育てているので収益性は高いです

今では経営指針書も社員が作って運営しているので、私は口出ししません(笑)

現在取り組んでいるのは株式会社ENTOENTOの人事制度。

社員を成長させるための成長シートです
これは結果だけを評価するのではなく、
その人の良いところをどう評価するのかプロセスを重点においたものです

例えば営業で1件受注したとする

その受注をとるまでにどんなプロセスがあるでしょうか?
カタログをもっていったり一声かけたり・・その1件の中には無数の行動の積み重ねがあります

カタログを10件持っていった中で受注が取れたのは1件かもしれない
でもその過程を認めてあげるのです
それが社員の自主性をうながすことになるのです

 

でも、その成長シートにたどり着くまでには紆余曲折があった

 

その前は経営指針を創った時に成果主義を導入したのです
社内規定で営業利益の3分の1を社員個人、グループに配当していました。
そのかいあって、完成工事高も青森県内ランキングで10位以内まで入った事がありました。
その結果、利益率の高い仕事の取り合いとなり派閥ができてしまった。
それが原因で社員が7名辞めていったこともありました

その時も悩みました。なぜだろうか?

急激な売上減でしたが、1年後には前年度よりも売上、利益増になり、奇跡の復活できました。
それは『会社の目的は何なのか?』という理念が崩れていなかったからこそブレずに修正できた。
この時、成長シートを導入した結果でした。

成長シートのもう一つの役割は、社員の可能性を引き出すということです

例えば10人いて同じ作業をさせた時、その作業を1点から10点で評価をするとします
その時は10点で出来る人をモデルにして、

『どうしたらその人のように全員ができるようになるのか?』
『どういう方法でその人をそこまで引き上げることができるか?』を
社員全員で考えるようにしています

そして10点の作業を出来るようにみんなでサポートしていきます
決して特別な仕組みではありません
『社員を導くにはどうしたらいいのか?』を考え、
当たり前のことを当たり前にするだけなのです
社員自身も、自分が何をしなければいけないのかが明確にわかるようになって、
動きやすくなったと思います

私が1ヶ月いなくても会社は廻っています
それは自立型社員を作り出した成果かもしれません

私は、ライフワークでいじめや自殺を無くする、
腰塚勇人『命の授業』青森普及会を創り、会長を拝命しています。
県内40町村で「命の授業」講演会を実施していけるように仕掛けています。

また、イエローハットの鍵山秀三郎さんから始まったトイレの掃除も
青森県内で20年以上実践しています
毎年社員も参加していますが、これは社員のメンタル教育にもなっています
便器も心もキレイになる活動だと思っています

 

記事を読んでいる方へのメッセージはありますか

 

自称、人と人を繋げる、「ご縁の瞬間接着人」です(笑)

「出会いとご縁に感謝」ご縁を大切にすることですね。
私は良きご縁を次の人につなぎ、ご縁の連鎖をしています。
私に関わる人を成功させていこうとしています。

更に会社員が趣味や特技を生かし、事業化したいという方への創業支援をしています
沖縄でも蛯沢少年塾を開講して、現在5名の若者が事業化を推進しています。
老人は過去を語る、青年は現在を語る、少年は未来を語る。

私は69歳、まだまだ少年です(笑)
自分が経験した事を次世代の人に繋げています。

また、「灯台下暗し」「足元は他人からLEDライトで照らして貰え」このフレーズで
企業を廻り、自社の方々ではわからないお宝を見つけて、商品化させています。

平成30年、特許を取得できた会社もありました。

「新事業を見出だす力は自社の人は見えないので、
他人から掘り起こしてもらいなさい」というのが私の持論です
その新規事業が本業になる場合があります。

事業化方法に大学など産学連携の共同研究もあります。
小社も産学共同研究で電磁波対策商品を日米特許取得できました。

パソコンから発生している電磁波をピークカットできる「ノンドライ」です。
効果として、PC作業者の残業が減り、お客様満足が高く、リピート商品になっています。
これも、3ヶ所の産学連携のおかげです。

私は八戸高専客員教授の傍ら東北大学にも産学研究を紹介していますので、
課題解決できない方は遠慮なく申し出て頂ければ紹介いたします。

成功するための方法もたくさんありますが、その成功の過程にはたくさんの失敗があります
でもその失敗も無駄ではありません。
失敗から学ぶことが大切なのです

失敗しても挫けずに継続してやることが大事です

私の座右の銘は
『やるぞ!見ていろ!この俺だ』です

現在、1年かけて新商品開発の勉強を実践しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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